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Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/11178/2174

Title: 日本型賃金をいかに把握すべきか一年功賃金・所属型賃金・企業規模別賃金
Other Titles: A Study on Japanese Type of Pay System
Authors: 池内, 秀己
Ikenouchi, Hideki
イケノウチ, ヒデキ
九州産業大学経営学部
Issue Date: Mar-2007
Publisher: 九州産業大学経営学会
Abstract: 日本型賃金を年功賃金と把握する従来の考えに対して,晴山俊雄教授は賃金を企業内人間関係(より適切には,企業と従業員の社会的関係)の表現と捉え,日本型賃金の特質を所属型賃金として理解すべきであると主張した。だが,晴山教授の見解は基本的には評価できるが,重要な点において,そのまま認めることが出来ない。日本型賃金を年功賃金ではなく所属型賃金と把握することは是認できる。わが国企業の行動の独自性や戦略の特徴も,企業そのものの所属型の性格と無縁ではない。しかし,晴山教授の主張においては,所属型賃金の具体的な内容が明らかではなく,従ってまた,所属型賃金が具現しているはずの企業と従業員の社会的関係も十分には語られていないのである。本稿では,欧米の契約型賃金=産業別・職種別の企業横断賃率に対して,わが国の所属型賃金の内容を会社の繁栄度により支払われる企業規模別賃金と捉えた上で,新規学卒一括採用と企業規模別賃金が,日本企業に所属型の運命共同体的な性格を与えていることを論じたい。わが国独自の日本型人事システムも,こうした企業の所属型的な性格の上に成り立っているのである。
URI: http://hdl.handle.net/11178/2174
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