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第18巻第4号 >
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http://hdl.handle.net/11178/2236
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タイトル: | 英国企業におけるホワイトカラーの賃金制度 |
その他のタイトル: | A Study of the White-Collar Salary System in British Firms |
著者: | 安, 煕卓 Ahn, Hee-Tak 九州産業大学経営学部 |
発行日: | 2008年3月 |
出版者: | 九州産業大学経営学会 |
抄録: | 本稿は,英国企業のホワイトカラーの賃金制度に焦点を当て,その特徴と近年の変化について論じたものである。主な賃金制度の特徴としては,第1に,英国では賃金と職務との関係が密接であり,いわゆる職務給が主流となっている。基本給は職務(job)に対応して決まっている。第2に,基本給は年俸一本で構成されており,一定の範囲をもった範囲職務給となっている。基本給の昇給については,人事評価成績と賃金レンジ内の本人の賃金レンジ内の賃金位置に応じて翌年度の昇給率が決まる。第3に,賃金決定の際に,基本的に年齢や勤続年数の影響はみられず,社員の生計費を配慮するような賃金制度にはなっていない。第4に,家族手当,住宅手当などといった諸手当はほとんどなく,社員間の生計費の違いは基本的に面倒をみない。第5に,ボーナスは企業業績と連動しており,全社員を対象に定期的にボーナスを支給するような慣行はない。第6に,個人の賃金決定は人事部門が行うのではなく,ライン管理者が各部門の賃金予算の中で個々の部下の昇給率を決定する。第7に,近年の賃金制度の変化としては,賃金構造のブロードバンド化や成果主義賃金の普及,コンピテンシーペイの導入がみられる。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11178/2236 |
出現コレクション: | 第18巻第4号
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