文系学生に対する情報管理教育のあり方に関する考察と提言 : 1

Abstract

近年,イントラネットやWebベースシステムなどの技術開発によって,エンドユーザ・コンピューティングの社会に果たす役割が拡大している。この流れは,商学などの既存文系学部で行われている従来の情報管理教育のあり方の変化を促している。具体的には, MIS等の専用システム(クローズなシステム)に必要とされた情報管理から,オープンなシステムで必要とされる情報管理へのニーズの変化である。これはセキュリティやリスク管理を中心とし情報工学的知識が多く要求される為,一般の文系学生のみならず教育者側においても取り扱いにくい対象となっている。しかしながら,インターネットビジネスに対する文系学生の関心が高まる中で,時代に即した情報管理教育の必要性が増している現状を考慮し,ここでは,文系学生に対する情報管理教育に関するフレームワーク(目的,範囲,方法)について考察し提案した。

Internet and End-user computing has recently come to play an important role in Social system, accompanying with development of information technologies, such as Intranet, Web-base system and so on. This phenomia causes a change in content of "Information Management" education, that is, from an information management education in closed network system to an information management education in open network system. In this paper, a new framework of Information Management education, for students who have limited chance to study information-subjects in Faculty of Commerce well organized in traditional subjects, are proposed.