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第07号 >

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タイトル: 授業評価において "就職に役立たない授業科目" として低い評価を得た「スポーツ科学演習」における評価の変動
その他のタイトル: Change of the evaluation in the "sport science seminar" which obtained evaluation low as "a lesson subject which is not useful to employment" by lesson evaluation
著者: 舟橋, 明男
Funahashi, Akio
フナハシ, アキオ
九州産業大学健康・スポーツ科学センター
CENTER FOR HEALTH AND SPORTS SCIENCE KYUSHU SANGYO UNIVERSITY
発行日: 2005年3月18日
出版者: 九州産業大学健康・スポーツ科学センター
抄録: 著者が担当する「スポーツ科学演習」等のスポーツ種目の実技を含んだ演習の授業が、受講生の授業評価において "就職に役立たない授業科目" として全学平均よりも0.6も低い評価を得た。そこで、改善策として、半期の授業を通じて、基本的なねらいとして「コミュニケーション能力を高めることによって、新しくよい人間関係をつくる」を第一義とし、体力や技術よりも上位に置いていることを説明した。ついで毎時間に配布する資料の回数と内容をより具体的な学習目標、学習内容、学習方法及び評価に変更した。そして、授業の最初に資料を配布して、口頭で授業のねらいである「コミュニケーション能力を高めること」その結果としてその能力が高められれば「就職時にも、就職後にも役に立つはずである」と解説した。そして、授業の形態は積極的にコミュニケーションをとらなければ、授業に入っていけない環境を設定した。最初、受講生だちはとまどい、動こうとしなかったが、次第に練習の相手を自ら声をかけて、練習での約束を話し合い、協力し、学習の目標に近づいていった。このような授業を行った後の授業評価では、設問3「履修した動機は、就職のために役立つ科目だったから」において全学評価平均と同じになった。この結果は受講生が授業で行っているコミュニケーションなしでは成立していかない授業から実感して評価したものではないと思われる。最大の要因は「コミュニケーション能力を高められれば、就職時にも、就職後にも役に立つはずである」と解説し続けたことにあると思われる。そうであるならば、考察しなければならないことは、果たして「コミュニケーション能力を高めれば、就職時にも、就職後にも役に立つはずである」ことが適正かどうかである。著者が今までの経験から、感じていることであっても、本学の学生にそのことが当てはまるかどうかについて十分に検討しなければならない。できるならば、本学の就職部が共通に身につける能力として、いくつかの能力を提案しなければならない時期にきている。検討される候補の中に、コミュニケーション能力やスキルなどが含まれるのではないかと思われる。提案された能力は全学の学生と教職員に共有化され、それらが各種の授業の中で実践されていくことが望ましいと考える。その共有化されている能力の到達度は定時的にチェックされるであろう。
URI: http://hdl.handle.net/11178/1017
出現コレクション:第07号

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