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第37巻第4号 >

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タイトル: POSによるリアルタイム・マーチャンダイジングの成果とヒューマンウェアに関する考察
その他のタイトル: A Study of Humanware and Results of Realtime Merchandising by Point of sale Systems
著者: 秋山, 哲男
Akiyama, Tetsuo
アキヤマ, テツオ
九州産業大学商学部
KYUSHU SANGYO UNIVERSITY
発行日: 1997年3月19日
出版者: 九州産業大学商学会
抄録: マーケティング(Marketing)も"真の生活者視点から"という意味で,大きな変革をせまられている。生活者ニーズ(Needs)に即応できるマーケティングの手法として,POS(Point of Sale)によるリアルタイム・マーチャンダイジング(Realtime Merchandising)があげられるが,この手法はいかに手法通り実施したとしても,そこから生れる情報を活用できる企業と出来ない企業が起きてくる。この原因がどこにあるかを追求することは第一段階として大切だが,本質的にはそのことが経営成果にどう作用しているかを究明することであろう。マーケティング活動として情報活用による経営成果を追求する場合,大きく2つの考え方がある,1つは企業戦略として有効と思われる手法を取り入れ活用につなげる考え方(企業をベースとする),もう1つは情報化社会という環境変化を見極め,企業そのものを変革して対応する考え方である(環境をベースとする)。本稿では後者の考え方をベースとし展開しており,情報技術の進展がマーケティング手法を変革し,さらに工業化社会におけるマーケティングの考え方をも改革するように,真の生活者視点でのマーケティングに対する試案ともなっている。具体的にはPOSによるマーチャンダイジング(Merchandising)活動を取り上げ,経営に与える影響と成果を分析し,仮説としてあげたヒューマンウェア(Humanware)の存在を明確化したのである。ヒューマンウエアはハードウェア,ソフトウェアに対応した言葉だが,人の意識(やる気,継続力,方向性)を指しており,この三位一体が生活者のニーズにマッチし,結果として経営成果の向上にも重要に作用していることを検証している。ヒューマンウエアの中心となる人間の意識に関する解明はまた緒に付いたばかりであり,脳生理学,遺伝学や免疫学等の医学的分野との係わりが深いし,経営の成果そのものは商学,経営学から心理学,工学や哲学,倫理学等に及び,学際的で広範な学習が要求される。複雑な人間組織の中での企業成果は,明確な概念規定のもとに論を組み立てる必要があるが,これを仮説検証として実証例を中心にまとめている。近年社会やシステムがアモルファス(Amtrphous)化現象といわれるように,構造がお互いの境界領域にこだわらぬ複雑系システム(Complex System)が注目されている。これこそがこれからのシステムだと思う。情報システムをシステム哲学の視点から考察し,新しいマーケティングに対しても,解明糸口を示せればと考えている。
URI: http://hdl.handle.net/11178/5691
出現コレクション:第37巻第4号

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