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第38巻第1号 >
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http://hdl.handle.net/11178/5717
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Title: | 米国企業の組織構造と制度配置問題 |
Other Titles: | The Organizational Structure and Institutional Arrangements in the U. S. Firm |
Authors: | 水口, 雅夫 Mizuguchi, Masao ミズグチ, マサオ 九州産業大学 KYUSHU SANGYO UNIVERSITY |
Issue Date: | 31-Jul-1997 |
Publisher: | 九州産業大学商学会 |
Abstract: | 国民経済によって異なった行動を選択する企業と異なった株式会社制度が存在している。企業の行動と制度は,国民経済の境界を越えた競争の進展にもかかわらず,ある一つのモデルに収斂しないで,むしろ多様な行動をとる企業と多様な制度が残存することが認められる。このことには,企業を研究するとき,重要な意義があると考えられる。それは,このような事象が,従来の経済学の前提する合理的選択論では必ずしも十分説明できないことにある。この問題は,当事者の経済行動と制度の関係を改めて考察することを要請する。ある歴史的時点での制度配置の相違が,経路依存的に企業の行動,構造および制度の多様性を生み出すのではないだろうか。本稿はこの作業仮説に立ち,政治によって導かれた株主の分散化=経営者支配を強調するRoeの議論と支配概念の転換についてのFligsteinの議論を援用しながら,主要な行為者(key actor)たる経営者と株主の行動,企業の組織構造,そして連邦・州政府の制度配置を分析することによって,企業の管理機構の内部に生じた支配概念の変化の中で抽出された財務的支配(financial control)が,金融界の制度的変化と結びつき,現代のアメリカ企業の発展方向を特質づけていることを説明する。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11178/5717 |
Appears in Collections: | 第38巻第1号
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